Column 9 荻窪グルメ
はちみつ専門店ラベイユ
JR中央線「荻窪駅」北口のロータリーから伸びる教会通り沿いに歩くこと約5分の場所に、世界9カ国60種類以上のはちみつが揃っているはちみつ専門店ラベイユがあります。高島屋や三越など全国の有名百貨店にもテナントを持つお店ですが、ここ荻窪が本店! そう自慢したくなる素敵なお店なのです。
本店の正式名称はMère De L'abeille(メール・ド・ラベイユ)といい、フランス語“メール”という言葉には“お母さん”という意味もあって、“お母さん”のようにいつも温かい気持ちになれる空間にしたいという想いが込められているそうです。
白い壁の建物の周囲には木々が植えられ、概観を眺めているだけでも癒される心地。木々の間を抜け入り口に立つと、店内にはさまざまな産地のはちみつはもちろん、ローヤルゼリー、プロポリスといった健康補助食品、オリジナルのはちみつスイーツ、さらにはみつろうで作ったろうそくといったアイテムまで、あらゆるはちみつ関係の商品が並べられています。
それだけに自分好みのはちみつを探すのは難しそう…。そこで、上手なはちみつ選びの方法をうかがってみました。
本店ならではのテイスティングコーナー
百貨店のテナントでもオーダーすればテイスティングはOKなのですが、本店の場合は何十種類ものテイスティング用はちみつのコーナーが設けられており、気になる商品を自由に試食できます。セルフでこんなに多くのテイスティングできるのは本店だけの特典。
花の種類が書かれているはちみつならば多少の予想はついても、地名の名前が入っているはちみつは味わってみないとわからない――そんな時もラベイユなら実際に味を見た上で商品を選べるから失敗がないのです。
安心してこれまで食べたことがないはちみつにチャレンジできるのもラベイユの魅力。食卓のバリエーションが広がります。
また、テイスティングコーナー近くの棚には、ズラリと各国のはちみつが並んでいます。それぞれの説明も書かれていますが、同店のスタッフは皆はちみつのプロ。
気軽に声をかけて各国のはちみつの特徴や、自分の好みを伝えると、その要望に合わせたはちみつをセレクトしてくれます。
一例として、日本やハンガリーは比較的水分が多くさらりとした舌触り、フランスはクリィーミィーでなめらか、イタリアはシャリシャリ感も楽しめるとか。
好みの量に合わせた蜂蜜の量り売りも
レジカウンターの奥には量り売り用のはちみつが並んでいて、それぞれ100グラムから販売しています。ジャムの空き瓶や自分のお気に入りの瓶を持っていけば好きな量を詰めてもらえます。リピーターたちだけにエコへの意識も高いのでしょう。もちろん、お店にも量り売り用のカップが用意されています。
スタッフの手によって量り売りの容器からとろーりと瓶に流れ込んでいくはちみつを見ているだけでも、なんだかワクワクした気持ちにさせられます。量り売りのはちみつも多数ありますが、アカシアとホワイトクローバーが中でも人気だとか。初心者向けにも最適です。
さまざまなはちみつレシピの提案
ラベイユでは定番はちみつのほか、季節限定のはちみつも用意されていて、はちみつを通じて四季を楽しむこともできます。
それぞれのはちみつを使ったレシピカードも置かれていて、新たなはちみつの楽しみ方を提案してくれています。私が訪れた時は「青梅はちみつマリナード」のレシピカードが置かれていました。
さらに、ラベイユでははちみつを使った料理教室(有料)や、ヨーグルトやパンなどの食材とはちみつのマリアージュ(食べ合わせ)なども教えてくれるティスティング講座(有料)を実施し、はちみつから広がる家族団欒や食卓の豊かさを応援しています。
毎年7月には各店その年採れたばかりの「新蜜まつり」を開催。本店では「新蜜まつり特別講座」と題して、養蜂家のお話(参加無料)や各種セミナー、蜜搾り&即売会(参加無料)などが実施され、他のエリアからのお客様も訪れて多いに賑わいます。
また、12月には「はちみつまつり」も実施され、本店では「新蜜まつり」同様、限定商品・お買い得商品が販売されます。
2011年、本店の「新蜜まつり」は7月1日から10日に行われますので、お見逃しなく!
はちみつ専門店ラベイユ
http://www.labeille.jp/
住所:東京都杉並区天沼3-27-9
電話:03-3398-1778
営業時間:10:00-19:00
定休日:年末年始