Column 10 荻窪のイベント
「荻窪白山神社」秋季例大祭
毎年恒例の「荻窪白山神社」秋季例大祭が9月7日・8日に実施され、7日は神輿渡御と奉納演芸、8日は例大祭神事と里神楽奉奏が行われました。
今年の奉納演芸はマジックショー。神輿巡幸の7日の天候が危ぶまれましたが、青空が見え隠れするお神輿の担ぎ手にとっては凌ぎやすい気温に。ハクサンタウンズにあるセブン-イレブンには大きなてるてる坊主が吊るされていましたが、責任を果たしたようです。
また、8日の14時30分から17時までは子供神輿の巡幸も行われるため、タウンセブン前に設けられた御神酒所の横に置かれた子供神輿を背景に写真を撮影するファミリーも見られました。7日が日曜日ということもあって、例年より出足が早かったようです。
荻窪の鎮守である「白山神社」はJR荻窪駅西口前の荻窪白山通り商店会沿いに鳥居があり、そこから住宅街と並行するような形で、拝殿や神楽殿のある境内へと参道が北へ100メートルほど続いています。参道が長いこともあって、毎年多くの露店がずらりと軒を連ねます。
お面や綿あめなどの販売はもちろん、金魚すくいや射的、引き上げてみるまでは何がもらえるかわからない宝つり、そして、ちょっとめずらしいところでは型ぬきの教室も。のぞいてみたら、参道脇の一角でひたすら型ぬき作業に励む子供や大人が7・8人いて、その人数と年齢層の広さに驚きました。
朝10時40分に宮出した神輿が境内に戻ってくると、興奮のるつぼとなり、参拝が一時停止となることもあって、それを知る地元の人たちは早々と参拝を済ませていました。御輿は約563キロもあり、大太鼓の直径149センチと大きな物で、太鼓の音も地を揺さぶるような迫力があります。神輿巡幸中はその太鼓の音で神輿がどの辺りにいるのかがわかるほど。
境内は伊邪那美命を祀る拝殿の他、向かって右手には「三峯神社」「稲荷神社」「田守稲荷神社」の末社もあります。そのため、女神輿は末社の守り神である天狗や狐が先導します。とくに毎年交互と決まっている訳ではなく、そこは何十年も先導役を務めているという鈴木さんの体調にも合わせて、臨機応変に対応しているそう。
今年は天狗姿で神輿を先導し、「これでも高下駄は低めなんですよ」と、10センチ以上もある下駄の歯を見せてくれました。休憩時間には町内の人たちと一緒に写真を撮るなど、その人気がうかがえました。
今年は神輿巡幸が日曜日となったため神輿の担ぎ手も多く、男神輿も女神輿も200名以上と大盛況。男神輿は10時40分に宮出した後は、環八通り沿いに南へと進み、JR線を越え、川南交差点からは西田小前交差点方向に曲がって荻窪一丁目を大きく回り、再び環八通りへ。桃二小前交差点から右折して荻窪保健所方向へ。13時26分には荻窪電話局近くの荻三御神酒所を出て、南口仲通り商店会に設けられた荻五御神酒所に到着。そこで、女神輿と合流します。
13時55分に女神輿が荻五御神酒所を出発。男神輿がそれに続き、すずらん通りやJR線沿い、そして青梅街道にぶつかった所で反転し、今度は青梅街道を西へと突き進みます。
一旦は「白山神社」近くの白山親和会御神酒所で休憩。そこから再び青梅街道に出て、「荻窪音楽祭」などで荻窪の象徴的存在となっている「杉並公会堂」まで進み、女神輿の事務局として祭りに貢献している東信水産(株)本社前で最後の休憩を終えた後、まずは女神輿が宮入、少しおいて男神輿が宮入。18時の男神輿の宮入で盛り上がりは最高潮に達し、境内からも大きな歓声が上がりました。
荻窪白山神社
住所:東京都杉並区上荻1-21-7
電話番号:03-3398-0517